【1月13日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)は12日、新型コロナウイルスの感染拡大により改定された2021年シーズンの日程が発表され、開幕戦として3月に予定されていたオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2021)が11月に、第3戦として4月に行われるはずだった中国GP(Chinese Grand Prix 2021)が無期限で延期された。

 開幕の延期とシーズンの短縮化を強いられ、17レースが「バブル」環境下で開催された昨季に続き、F1のシーズンが新型ウイルスによって混乱に陥るのは2季連続となる。

 史上最多となる23レースが計画されている今シーズンの開幕は当初の予定よりも1週間遅れ、3月28日に決勝が行われるバーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2021)が初戦になることになった。また、4月18日の第2戦にはイタリア・イモーラ(Imola)でのGPが組み込まれた。一方で第3戦の開催地は未定となっている。

 F1の最高経営責任者(CEO)を務めるステファノ・ドメニカーリ(Stefano Domenicali)氏は発表文の中で、「パンデミック(世界的な大流行)によって生活はいまだ正常な状態に戻ることができていないが、われわれは2020年、再開を果たした最初の国際スポーツとして、安全にレースができることを証明した」と記した。

 ドメニカーリ氏は中国GPに関する協議は依然として進行中だと明かしており、F1側も渡航制限に言及しつつ、「可能であればシーズンの終盤に」開催されるとの見解を示した。

「もちろんウイルスの状況は不安定なままだが、われわれには昨シーズンの経験があり、全てのパートナーやプロモーターは2021年に適切かつ安全に適応できるだろう」

 オーストラリアGPと中国GPの延期を受け、改定された2021年シーズンの暫定日程は以下の通り(日付は現地時間の決勝開催日)。

第1戦:バーレーンGP(3月28日)
第2戦:エミリアロマーニャGP(Emilia-Romagna Grand Prix 2021、4月18日)*
第3戦:未定(5月2日)
第4戦:スペインGP(Spanish Grand Prix 2021、5月9日)
第5戦:モナコGP(Monaco Grand Prix 2021、5月23日)
第6戦:アゼルバイジャンGP(Azerbaijan Grand Prix 2021、6月6日)
第7戦:カナダGP(Canadian Grand Prix 2021、6月13日)
第8戦:フランスGP(France Grand Prix 2021、6月27日)
第9戦:オーストリアGP(Austrian Grand Prix 2021、7月4日)
第10戦:英国GP(British Grand Prix 2021、7月18日)
第11戦:ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2021、8月1日)
第12戦:ベルギーGP(Belgium Grand Prix 2021、8月29日)
第13戦:オランダGP(Dutch Grand Prix 2021、9月5日)
第14戦:イタリアGP(Italian Grand Prix 2021、9月12日)
第15戦:ロシアGP(Russian Grand Prix 2021、9月26日)
第16戦:シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2021、10月3日)
第17戦:日本GP(Japan Grand Prix 2021、10月10日)
第18戦:米国GP(United States Grand Prix 2021、10月24日)
第19戦:メキシコシティGP(Mexico City Grand Prix 2021、10月31日)
第20戦:サンパウロGP(Sao Paulo Grand Prix 2021、11月7日)
第21戦:オーストラリアGP(11月21日)*
第22戦:サウジアラビアGP(Saudi Arabian Grand Prix 2021、12月5日)**
第23戦:アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2021、12月12日)

*世界モータースポーツ評議会(World Motor Sport Council)の承認待ち
**サーキットの承認待ち

(c)AFP