【1月12日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の今季開幕戦オーストラリアGP(Australian Grand Prix 2021)と第3戦中国GP(Chinese Grand Prix 2021)が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)で延期の見通しであると、レース主催者に近い情報筋が明らかにした。

 AFPが11日に複数の専門メディアに確認したところ、上海で4月11日に決勝レースが予定されている中国GPの穴は、イタリア・イモーラ(Imola)で開催されるグランプリで埋められることになるという。同地でのGPは昨年、コロナ禍により急きょ日程を変更してカレンダーに復帰した。

 豪メルボルンで3月21日に決勝の日程が組まれているオーストラリアGPは、中国GPとともにシーズン後半に延期になる見通し。これは2021年シーズンに計画されている計23レースを維持できるようにするための措置とみられるが、4月25日の決勝レース開催地については現時点で未定のままとなっている。

 オーストラリアGPが延期されれば、今季の開幕は当初より1週間遅れとなり、3月28日に決勝が行われるバーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2021)でスタートすることになる。2020年のF1はウイルスの大流行によって当初の計22レースから計17レースに縮小され、開催地は欧州をはじめロシア、トルコ、そして湾岸諸国に限定された。(c)AFP