【1月5日 AFP】日本相撲協会(Japan Sumo Association)は5日、大相撲一月場所の初日を数日後に控える中、幕内最多の優勝回数を誇る横綱の白鵬(Hakuho)が新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したと発表した。

 協会によれば、白鵬は嗅覚に異常があり検査を受けた。接触したと考えられる宮城野部屋の力士らについては、同日中に検査を行うという。

 モンゴル出身で35歳の白鵬は、10日に初日を迎える初場所に向けて調整を進めていた。白鵬が初場所に出場するかどうかは現時点で不明だと、協会の広報担当者は明かしている。

 膝のけがに苦しんでいた白鵬は、自身44度目の優勝を果たした昨年の三月場所を最後に休場。3場所連続で出場を見送ったことで、昨年11月には休場の多さを理由に鶴竜(Kakuryu)と共に横綱審議委員会から注意の決議を受けていた。

 角界では先週、荒汐部屋に所属する幕内の若隆景(Wakatakakage)ら計12人が陽性反応を示していた。また昨年5月には、28歳の力士が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による多臓器不全のため亡くなっていた。(c)AFP