【1月2日 AFP】在英NGOのシリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)は昨年12月31日、シリア内戦による2020年の死者は少なくとも6800人だったと発表した。年間の死者としては、2011年の内戦発生後で最も少ない。

 内戦発生からこれまでの死者の合計は、民間人11万7000人を含む38万7000人となった。

 反政府デモへの厳しい弾圧をきっかけに始まったシリア内戦は2020年、シリア北西部で停戦が実現。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)もあって戦闘の勢いは衰えた。だが、依然として毎週、人命が失われている。

 シリア人権監視団の統計によると、シリア内戦で2019年には1万人以上が死亡していた。年間の死者が最も多かったのは2014年で、7万6000人以上が死亡した。(c)AFP