【12月29日 AFP】米ナショナルフットボール(NFL)、ワシントン・フットボールチーム(Washington Football Team)のQBドウェイン・ハスキンズ(Dwayne Haskins)が28日、チームを解雇された。同選手は先日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のリーグ規則に違反してキャプテンの地位を剥奪され、プレーオフ進出が懸かった27日の試合でもプレーが振るわずチームを勝利に導けなかった。

 カロライナ・パンサーズ(Carolina Panthers)に13-20で敗れて地区優勝とプレーオフ進出を確定できずに一日が経過したこの日、ワシントンを率いるロン・リベラ(Ron Rivera)ヘッドコーチ(HC)はコメント文を発表し、ハスキンズの解雇について、「きょうの午後にドウェインと面会し、チームから放出することを伝えた」と明らかにすると、「別々の道を進むことが、互いの利益になると確信していることも話した。彼がこの2年間貢献してくれたことに感謝するとともに、今後の活躍を祈っている」とエールを送った。

 ハスキンズは自身のツイッター(Twitter)で解雇された責任は自分にあると認め、この経験を教訓に成長して別のチームでチャンスを与えられるようにしていくと誓い、「残念ながらWFT(ワシントン・フットボールチーム)での時間は終わった」とすると、これまで応援して育ったチームでプレーする機会をくれたチームとファンに感謝しつつ、「NFLのQBとして基準に満たなかったことは自分に全責任がある。この経験を糧にこれから人としても選手としても成長していきたい」とつづった。

 今季の通算成績が6勝9敗のワシントンは、来月3日のフィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia Eagles)戦に勝利すればナショナル・カンファレンス(NFC)東地区のタイトル獲得を果たすものの、負ければダラス・カウボーイズ(Dallas Cowboys)とニューヨーク・ジャイアンツ(New York Giants)戦の勝者に地区優勝をはじめ、プレーオフ出場権とホームフィールドアドバンテージを譲ることになる。

 昨年のNFLドラフトで全体15位指名を受けたハスキンズは、27日のパンサーズ戦で1ファンブルと2インターセプトを喫した後、第4クオーターにベンチへ下げられた。前週にはNFLの規則に違反してマスクを着用せずにパーティーに参加していたが、この試合では負傷したQBアレックス・スミス(Alex Smith)の代役で先発出場を果たしていた。

 23歳の司令塔であるハスキンズは今季、タッチダウンパス5本を含む241本中148本のパスを成功させて合計1439ヤードを稼ぎ、インターセプト7本を喫していた。(c)AFP