2021.01.19

CARS

【試乗記】ホンダN-ONEに加わった絶滅危惧種!?のMTに乗る

軽自動車に限らず、MT(マニュアル変速機)のラインナップはかなり貴重な存在になっている。そんな中、ホンダは新型N-ONEにMTモデルを新たに設定してきた。


新型ホンダN-ONEの一番の目玉と言っていいのが、RSグレードへの6段MTの設定だろう。最高出力64ps、最大トルク104Nmを発生するターボ・ユニットに組み合わされる6段MTはホンダの軽ミドシップ・オープンスポーツ、S660譲りのもので、1~5速がクロース・レシオ化されている。


高トルク対応クラッチと低速域から充実したトルクのおかげで発進は容易。その後の加速もターボ・ラグはほぼ感じられず、小気味良く速度を高めていく。手元近くに置かれたシフト・レバーはストロークが短く節度感も高くて操作自体が快感。車重が840kgと軽いこともあり、街中でもクルマと対話して走らせる歓びを満喫できる。


サスペンションはノーマルのN-ONEより締め上げられているにもかかわらず、乗り味はむしろ上質さを増している。フロント・ダンパーへのリバウンド・スプリング内蔵など細部に至る改良が効いているのだろう。


何とMTにもかかわらずACC(アクディブ・クルーズコントロール)が備わるなど、幅広い使い方に対応するRS。クルマ好きのセカンド・カーに最適ではないだろうか?


文=島下泰久 写真=宮門秀行


(ENGINE2021年2・3月合併号)

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