【12月25日 AFP】メキシコとチリで24日、最前線で働く医療従事者を対象に新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。

 メキシコでは接種開始の様子がテレビで報じられた。前日には米製薬大手ファイザー(Pfizer)と独製薬ベンチャーのビオンテック(BioNTech)が共同開発したワクチンの最初の3000回分がベルギーから航空機で届いていた。同国での新型ウイルスによる死者数は12万人を超え、米国、ブラジル、インドに続き世界で4番目に多い。

 チリではファイザーとビオンテックのワクチンの最初の1万回分を積んだ航空機が到着した数時間後に、ワクチン接種が開始された。ワクチンを初めて接種したとされる看護助手のスレマ・リケルメ(Zulema Riquelme)さん(46)は、首都サンディアゴでセバスティアン・ピニェラ(Sebastian Pinera)大統領が見守る中、「とてもわくわくしているが、不安もある」などと話した。これを受けてピニェラ氏はリケルメさんに「あなたはみんなの希望だ」と述べた。(c)AFP/Sofia Miselem