【12月24日 AFP】スイス連邦最高裁判所は24日、2月にスポーツ仲裁裁判所(CAS)が競泳男子の孫楊(Yang Sun、ソン・ヨウ、中国)に科したドーピング違反による8年間の資格停止処分を無効にしたと発表した。

 CASの裁定者の一人に「偏見」があったと主張し、処分の見直しを求める孫側の上訴を認めたと発表した裁判所は、「CASの裁定は無効となる。CASは異なるパネルの構成で、孫楊のケースについて新たな裁定を言い渡さなくてはならない」とした。

 東京五輪の開幕を7か月後に控える中、五輪で3個の金メダルを誇る孫にとっては朗報となった。2018年9月、自宅にドーピングの検査官が訪れた際に検体を金づちで壊したとされる孫は、今回の決定によってCASの2度目の審理に臨み、再び自身の主張を述べるチャンスを得る。(c)AFP