【12月23日 AFP】ラグビー元ニュージーランド代表で、2度のW杯(Rugby World Cup)優勝経験を誇るFLジェローム・カイノ(Jerome Kaino)が22日、今シーズン限りでの引退を明言した。

 37歳のカイノはフランスのラジオ局のRMCに対して「100パーセント、これが選手としての最後の1年になる」と語った。

 現在、フランスリーグ・トップ14のスタッド・トゥールーザン(Stade Toulousain)でプレーするカイノは、「引退する選手なら誰もが言うことだが、そのときが来ると自分で分かるものなんだ」とすると、「新しい選手、とりわけ未来を向いた新しい世代の選手が出てきている。スパイクを壁にかける用意はできている」と話した。

 米領サモア生まれのカイノはオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)でテストマッチ81試合に出場し、2011年と2015年のW杯本大会で先発出場した。

 現在所属するトゥールーザンには2018年に加入し、18-19シーズンには主将としてチームをリーグ優勝に導いた。しかし今季は出場機会を減らし、今季のヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップ(2020-21 European Rugby Champions Cup)ではメンバーからも漏れている。

 今後については、指導者転向の希望を以前から口にしており、トゥールーザンに残りたいと話している。

 カイノは「スタッド・トゥールーザンで、このスポーツの未来のために働きたい。キャリアをスタートさせたばかりの新世代の選手たちに、自分の情熱と知識、学んできた全てを伝えたい」と語っている。(c)AFP