【12月19日 AFP】eスポーツが2022年に中国・杭州(Hangzhou)で開催される第19回アジア競技大会(19th Asian GamesAsiad)で正式なメダル競技として実施されることが決まった。五輪での採用を長く目指す中で、主要スポーツの仲間入りへ向けた大きな一歩を踏み出している。

 オマーンのマスカットで今週開かれているアジアオリンピック評議会(OCA)の総会では、eスポーツとブレークダンスが2022年大会のプログラムに組み込まれることが承認された。

 アジア大会のディレクターを務めるOCAのハイダー・ファーマン(Haider Farman)氏は18日、「eスポーツがアジア大会の価値を高めることを願っている。2022年大会、そしてその先の未来で実際にそうなると確信している」とコメント文を発表した。

 eスポーツは2018年にインドネシア・ジャカルタで開催された第18回アジア競技大会(18th Asian GamesAsiad)では公開競技として、昨年フィリピンで行われた東南アジア競技大会(Southeast Asian Games)では正式競技として実施されて人気を博した。

 これまでのところ五輪競技を目指す活動は実っていないものの、主催者側が新しいアイデアを模索している中で、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が変化の引き金になったようにも映る。

 4月には国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長が、「至急」eスポーツに関する調査やゲームソフトメーカーとの交渉をする動きに出るよう指示していた。(c)AFP