【12月8日 AFP】ワールドラグビー(World Rugby)は7日、昨年までの10年間で最も優れた男子選手(15人制)として、通算2度のW杯(Rugby World Cup)制覇を果たした元ニュージーランド代表のリッチー・マッコウ(Richie McCaw)氏を選出した。

 女子では五輪金メダリストにしてシックスネーションズ(Women's Six Nations Rugby)でも優勝経験を持つフランス代表のジェシー・トレムリエ(Jessy Tremouliere)が受賞し、男子部門の最も優れたトライでは、元アイルランド代表のジェイミー・ヒースリップ(Jamie Heaslip)氏のプレーが選ばれた。

 オンラインで行われた今年の表彰式では、2010年から2019年までの年間最優秀選手賞と年間最優秀トライ賞の受賞者の中から、各部門で最も優れた選手が選ばれた。ワールドラグビーによると、投票では合計39万4795票が集まったという。

 男子の年間最優秀選手賞ではニュージーランドのボーデン・バレット(Beauden Barrett)とダン・カーター(Dan Carter)がそれぞれ2回ずつ受賞しているため、10年間の候補者は8人となった。

 オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)で主将を務めたマッコウ氏は、同胞のキーラン・リード(Kieran Read)とブロディー・レタリック(Brodie Retallick)の両FWのほか、元フランス代表主将のティエリ・デュソトワール(Thierry Dusautoir)氏、アイルランド代表のフライハーフであるジョニー・セクストン(Johnny Sexton)、そしてスプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)のFWピーター・ステフ・デュトイ(Pieter-Steph Du Toit)を抑えての受賞となった。

 2015年に現役を引退した元名FLのマッコウ氏は、最後に受賞した2010年を含めて年間最優秀選手に計3度輝き、2011年と2015年のW杯で母国の優勝に貢献。テストマッチの出場数では、10月にウェールズのアラン・ウィン・ジョーンズ(Alun-Wyn Jones)に抜かれるまで史上最多記録を保持していた。

 今回の表彰式では10年間のベストチームも選出されたが、15人制男子の大半はニュージーランドの選手で占められ、フランスとイングランドからは一人も選ばれなかった。

 15人制男子10年間のベストチームは以下の通り(敬称略)。

 ベン・スミス (Ben Smith、ニュージーランド)、ジョージ・ノース(George North、ウェールズ)、ブライアン・オドリスコル(Brian O'Driscoll、アイルランド)、マア・ノヌ(Ma'a Nonu、ニュージーランド)、ブライアン・ハバナ(Bryan Habana、南アフリカ)、ダン・カーター(ニュージーランド)、コナー・マレー(Conor Murray、アイルランド)、セルジオ・パリッセ(Sergio Parisse、イタリア)、リッチー・マッコウ(ニュージーランド)、デビッド・ポーコック(David Pocock、オーストラリア)、サム・ホワイトロック(Sam Whitelock、ニュージーランド)、ブロディー・レタリック(ニュージーランド)、オーウェン・フランクス(Owen Franks、ニュージーランド)、ビスマルク・デュプレッシー(Bismarck Du Plessis、南アフリカ)、テンダイ・ムタワリラ(Tendai Mtawarira、南アフリカ)

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