【12月7日 AFP】ラグビーの8か国対抗戦オータム・ネーションズカップ(Autumn Nations Cup 2020)は6日、決勝が行われ、イングランドが22-19でフランスとのサドンデス方式の延長戦を制し、優勝を飾った。この日キックミスが多かったオーウェン・ファレル(Owen Farrell)が、最後に決勝のペナルティーゴール(PG)を決めた。

 主力を多く欠くフランスから7点のリードを2回奪われたイングランドだったが、終了1分前にルーク・カウアンディッキー(Luke Cowan-Dickie)が至近距離からのトライを決めると、ファレルがコンバージョンキックを成功させ、先に得点した方が勝利する「サドンデス」方式の延長戦に持ち込んだ。

 そして迎えた前後半10分ずつの延長戦では、前半2分のファレルのペナルティーキックはポストをたたいて決まらなかったが、後半5分のキックを成功させてイングランドが勝利を収めた。

 敗れたフランスも、SHアントワーヌ・デュポン(Antoine Dupont)やグレゴリー・アルドリット(Gregory Alldritt)らが不在で、先発メンバーのキャップ数はイングランドの772に対してわずか68しかなかったが、ブリス・ドゥラン(Brice Dulin)が前半唯一のトライを決めて13-6で折り返し、勝利目前に迫った。

 2020年ラストマッチを終えたイングランドのエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)は動画配信サービスのアマゾン・プライム(Amazon Prime)に対して「フランスを大いにたたえたい。若いチームだったが、恐れずにプレーしていた」「後半の選手のプレーをとてもうれしく思う。われわれは尻上がりに良くなっていった」とコメントした。(c)AFP/Julian Guyer