【11月30日 CGTN Japanese】国家航天局によりますと、月探査機「嫦娥5号」は約112時間の月に向かう飛行を経て、北京時間28日午後8時58分に月面から約400キロ離れたポイントで3000ニュートンエンジンの点火に成功し、約17分後にはエンジンが正常に切られました。リアルタイム遠隔測定データによりますと、嫦娥5号の月接近制動は正常で、順調に月周回軌道に進入しました。

 月接近制動は、月探査機の飛行における重要な軌道制御の一つです。高速飛行中の探査機は月に近づく際、「ブレーキ」をかけて相対的な速度を月の宇宙速度より落とすことで、月の重力によって捕捉されることになります。

 嫦娥5号は、地球から月に向かう過程で2回の軌道修正を行い、予定の目標に達しました。今後は月周回軌道の高度と傾斜角を調整し、周回機と大気圏再突入モジュールから月面着陸機と離陸機が分離されて月面へ軟着陸し、計画通りにサンプル採取などのミッションを実施することになります。 (c)CGTN Japanese/AFPBB News