暗殺されたイラン核科学者、イスラム寺院に遺体搬送
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【11月29日 AFP】イランで暗殺された著名な核科学者モフセン・ファクリザデ(Mohsen Fakhrizadeh)氏の葬儀・埋葬を30日に控え、イスラム教シーア派(Shiite)最高位の寺院の一つに遺体が搬送された。国営メディアが報じた。
ファクリザデ氏は27日、首都テヘラン近郊で護衛隊員らとともに銃撃され死亡。イランのハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領は、イスラエルが米国の「傭兵(ようへい)」としてファクリザデ氏を殺害したと非難した。
国営イラン通信(IRNA)によると、ファクリザデ氏の遺体は28日夜にイラン北東部のマシャド(Mashhad)に到着し、イマームレザー廟(びょう、Imam Reza)に置かれた。
当局によると、葬儀は30日に行われ、軍高官やファクリザデ氏の遺族が出席する。場所は明らかにされていない。
イスラエルがイラン核兵器プログラムの「父」と呼ぶファクリザデ氏が殺害されたことで、イランとその敵対国との緊張は一段と高まった。
イランの最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師は、実行犯らの処罰を呼び掛けるとともに、ファクリザデ氏の「科学と技術の取り組み」を継続するよう求めた。(c)AFP