【11月29日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)のクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表が28日、フェラーリ(Ferrari)がこれまでの方針を転換し、2022年からのパワーユニット(PU)開発凍結を支持したことを歓迎した。

 これによりレッドブルは、現在のPU供給メーカーであるホンダ(Honda)が2021年限りでF1から撤退した後も、同社のエンジンを使い続ける道が開けた。ホーナー代表は、28日のバーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2020)フリー走行3回目の前にコメントし、フェラーリの判断はF1や、このスポーツのビジネス面に関わる全員のためになると話した。

「明るい知らせだ」「全てのメーカー、自動車業界のCEO全員が、F1エンジン、特に新技術を使用したエンジンへの投資と費用が2026年、あるいは2025年にどんなものになるかを把握している」「その中で、何億ドルという資金を現在のエンジンに投資し続けるのは理にかなわない」

 フェラーリのマッティア・ビノット(Mattia Binotto)代表は、ライバルのメルセデスAMG(Mercedes AMG)さえもが賛成する中で、2022年以降のPU開発を凍結する規制に「断固反対する」と話していたが、26日に意見を翻した。

 レッドブルと姉妹チームのアルファタウリ(AlphaTauri)は、来年いっぱいで撤退するホンダからPUの供給を受けており、知的財産権を引き取って2022年以降も同社のPUを使い続けたいと明言している。

 F1は2026年に次世代PUを導入する計画を立てているが、2025年に前倒しする可能性もある。(c)AFP