【11月28日 AFP】東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)は27日、新型コロナウイルスの影響が懸念されながらも来年に延期された東京五輪と東京パラリンピックの準備が進められている中で、来年3月から各競技のテスト大会を再開することを明らかにした。

 各競技のリハーサルを担うテスト大会の大半は、東京五輪と東京パラリンピックの延期が決定した今年3月より前にすでに実施されていた。しかし、猛暑対策で会場が東京から北海道・札幌に変更されたマラソンを含め、あと18競技が残されたままとなっている。

 ところがマラソンのテスト大会については具体的な日程が示されず、組織委員会の森泰夫(Yasuo Mori)大会運営局次長は、さらに協議していく必要があると述べた。札幌は現在、新型コロナウイルスの新規感染者が増加している。

 テスト大会の一部に関しては、ファンの観戦や国外選手の参加が認められることになっており、感染防止対策や緊急時対応策の評価にも活用される。

 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長は前週東京を訪れた際、観客を入れて開催することに「非常に自信が持てる」と話していた。東京五輪と東京パラリンピックを有観客で開催するかどうかについては、来春に決定する見込みとなっている。(c)AFP