【11月26日 Xinhua News】日本の菅義偉(Yoshihide Suga)首相は25日、日本公式訪問中の中国の王毅(Wang Yi)国務委員兼外交部長と東京で会見した。

 王毅氏はまず習近平(Xi Jinping)主席から菅義偉首相へのメッセージを伝え、中国の指導者の親しみのこもったあいさつを伝えた。また、日本の新政権成立後、習近平主席が菅義偉首相と電話会談し、中日関係を引き続き改善し発展させることについて重要な共通認識に達し、両国関係の安定した移行を実現、次の段階の中日関係の発展方向を指し示したと述べた。

 王毅氏はさらに次のように述べた。長年の努力で中日関係はついに正常な軌道に戻った。双方はこの容易に得られない局面を大切にしなければならない。次のステップとして中国は、日本と共に新時代の要請にかなった中日関係の構築に力を入れ、この目標を早期に実現し、開花・結実させ、両国人民に恩恵をもたらし、また2022年の中日国交正常化50周年を迎えるための堅固な基盤を築くことを願っている。第一に、真の相互信頼を確立し、敏感な問題を適切に処理し、全方位協力を推進しなければならない。第二に、地域協力を推進し、自由貿易圏構築を急ぎ、アジアの素晴らしい未来を共に切り開かなければならない。第三に、グローバルガバナンス体制の改革に共に尽力し、グローバル化をよりオープンで包摂的かつウィンウィンの方向に発展させ、両国が果たすべき国際的責任を担わなければならない。

 菅義偉氏は習近平主席からの重要なメッセージに感謝し、王毅氏に中国の指導者への心からのあいさつを託し、次のように表明した。安定した日中関係を発展させることは日中両国だけでなく、地域と国際社会にとっても非常に重要で、両国の共通の責任だ。日本の新内閣は日中関係を非常に重視しており、中国との相互信頼を増進し、両国関係の安定した発展を共に図ることを願っている。日本は中国との協力を強化し、東京五輪・パラリンピックと北京冬季五輪・パラリンピックが成功裡に開催されることを後押しし、日中国交正常化50周年を共に祝うことを希望している。(c)Xinhua News/AFPBB News