【11月23日 AFP】新型コロナウイルスの感染拡大を受けて21日に夜間外出禁止令が出された米カリフォルニア州で、米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)の工場労働者が、人々の暮らしに必要不可欠な「エッセンシャルワーカー」として外出制限の対象外とされたことが分かった。操業時間の短縮をめぐり、同社のイーロン・マスク(Elon Musk)最高経営責任者(CEO)が当局に異議を唱えていた。

 州公衆衛生当局は、「限定的な外出制限令はエッセンシャルワーカーとみなされる労働者には適用されない。製造業は、必要不可欠な労働力に指定されている」と発表。特に、運輸関連の製品・装備の製造業を挙げた。

 これにより、テスラのEV組立工場は既に導入済みの感染防止策の順守を継続すれば、新たな外出禁止令を回避できることとなった。

 21日夜に発効した午後10時~翌午前5時の外出禁止令は12月21日までを期限とし、カリフォルニア州のほとんどの地域が対象で、州人口の約94%が影響を受ける。

 マスク氏は今年5月にも、同州内の工場再開をめぐって当局と争い、テスラ本社と今後の事業のネバダ州移転を警告していた。(c)AFP