【11月23日 AFP】ラグビーの8か国対抗戦オータム・ネーションズカップ(Autumn Nations Cup 2020)は22日、第2節の試合が行われ、ヴィリミ・ヴァカタワ(Virimi Vakatawa)が試合唯一のトライを決めたフランスが22-15でスコットランドに勝利した。

 フランスはFBトマ・ラモス(Thomas Ramos)がキックで14点を稼ぎ、さらにマチュー・ジャリベール(Matthieu Jalibert)のドロップゴールも決まって3月に今年唯一の敗戦を喫したスコットランドへの雪辱を果たした。

 対するスコットランドは、ダンカン・ウィアー(Duncan Weir)が5本のペナルティーゴール(PG)から全15得点を挙げたが、1990年以来のテストマッチ6連勝はならなかった。

 フランスは次週行われるホームでのイタリア戦に勝利すれば、プールB首位で12月の決勝へ進むことが決まる。対するスコットランドは、対戦相手のフィジー代表内で新型コロナウイルスの感染が広がっているため、すでに試合の中止が決まっている。

 それでもフランスのシャルル・オリヴォン(Charles Ollivon)主将は、この勝利自体に意味があると話し、国営テレビのフランス2(France 2)に対して「重要なのは勝利だ。勝つことで、みんなに良い影響がたくさん出る。きょうは良い試合をしたかった」とコメントした。

 試合はどちらもトライを決められないまま12-12の同点で前半を折り返したが、フランスは後半開始すぐに巧みな連係からヴァカタワがトライを挙げて19-12と勝ち越した。

 スコットランドも、時計の針が80分を指す中で同点に追いつく最後のチャンスを迎えたが、ラインアウトからのトライ、そしてコンバージョンでの同点を狙った主将スチュアート・ホッグ(Stuart Hogg)のペナルティーキックはタッチラインの外ではなくインゴールエリアに飛び込んでしまい、ボールデッドとなった。

 ホッグは動画配信サービスのアマゾン・プライム(Amazon Prime)に対して「フラストレーションがたまる」と試合を総括し、最後のキックミスについて「そう、自分は学生のようなミスを犯した。シンプルな話だ」「批判は受け入れる。やってしまった。それが分かるくらいの年齢は重ねているし、他の人に指摘してもらう必要はない」とコメントした。(c)AFP