【11月21日 AFP】英国・オランダ系の食品・日用品大手ユニリーバ(Unilever)は18日、消費者の食肉・乳製品離れが進む中、植物由来の食品の年間売り上げ目標を10億ユーロ(約1200億円)に設定したと発表した。

 ユニリーバは、ビーガン(完全菜食主義者)のニーズに応える製品の幅を広げ、5~7年以内に目標を達成したいとしている。

 同社によると、この目標は、現在の代替肉製品の売上高と比較すると、約5倍に相当する。同社の「フューチャー・フーズ(Future Foods)」計画の一環で、消費者が健康的な食生活を送れるようサポートするとともに、世界の食料生産が環境に及ぼす影響の軽減を目指すという。

 同社の食品・リフレッシュメント部門の代表、ハンネケ・ファベル(Hanneke Faber)氏は、「私たちは世界最大級の食品会社として、世界の食料システムを変革する一助となる重要な役割を担っている」と述べた。

 食事療法のため、あるいは民族的・環境的な理由から、部分的または完全菜食を行う消費者が増え、植物由来の代替肉や代替乳製品の市場は世界的に急成長している。(c)AFP