【11月21日 AFP】ニュージーランド政府は、新型コロナウイルスの流行収束後の観光計画の一環として、美しい自然の中で排せつする旅行者が後を絶たない問題について対策を講じることを約束した。

 ニュージーランド各地の地元住民は、トイレのないキャンピングカーで国内を旅行し、道路脇に排せつする「フリーダム・キャンパー」と呼ばれる旅行者に対してかねて不満を抱いてきた。

 スチュアート・ナッシュ(Stuart Nash)観光相は、新型コロナウイルスの流行収束後の観光業再建の一環として、トイレを備えていないキャンピングカーでの旅行を禁止する方針を明らかにした。

 新型コロナの感染が拡大する前は、観光業はニュージーランドの主要な収入源で、年間約400万人の外国人観光客の支出額は162億ニュージーランド・ドル(約1兆1700億円)に上っていた。

 ナッシュ氏は「私は出掛ける前に必ずトイレを済ませておく」と述べ、ニュージーランドの起伏に富んだ自然を堪能する旅行者らに自制を呼び掛けた。(c)AFP