【11月22日 CGTN Japanese】広州で開かれている「2020中国自転車産業大会」で、国内の自転車生産が勢いよく伸びていることが分かりました。生産台数は7月から3カ月連続で成長を保っており、うち輸出はマイナスからプラスに転じ、輸出額も増加しました。

 新型コロナウイルス感染症の影響で、海外市場からの需要が増え続けています。これについて、アナリストは「インド、インドネシア、バングラデシュをはじめとする発展途上国は、人口ボーナス期を迎えており、外出のコスト削減の需要から、自転車は重要な足になっている。これに対して、こうした国々では相応の産業チェーンが整備されておらず、その基盤が弱い。この現状が中国の自転車輸出を後押しした。一方、欧州や日本をはじめとする先進国ではここ数年、主な社会的価値観に健康やエコの傾向があり、自転車とりわけ電気自転車の輸出の爆発的な成長を促している」と分析しています。

 広州・花都区のある自転車メーカーは、主に海外向け製品を生産しています。今年上半期は新型コロナウイルス感染症の影響で注文が激減し、生産は減りましたが、6月以降はニーズが急増し、生産台数は新型コロナウイルス感染症発生前の3倍になりました。複数の自転車メーカーを取材した記者によると、今年下半期、自転車企業の注文は全体的に増えているということです。

 中国自転車協会がまとめたデータによると、今年1~9月の国内自転車輸出台数は前年同期比3.9%増の4166万3000台にのぼり、輸出額は同12%増の24億3400万ドルに達しました。 (c)CGTN Japanese/AFPBB News