【11月20日 AFP】米ネットメディア「バズフィード(BuzzFeed)」は19日、同業の「ハフポスト(HuffPost)」を買収すると発表した。ネットメディアを取り巻く状況が厳しさを増す中、先駆け2社が統合により事態の打開を目指す。

 バズフィードと米ベライゾン・メディア(Verizon Media)の発表によると、バズフィードはベライゾン傘下のハフポストを買収し、ベライゾンが保有するヤフー(Yahoo)などのコンテンツ使用権も獲得する。一方、ベライゾンはバズフィードの少数株主となり、両者はコンテンツと広告の分野で戦略的に提携する。

 ハフポスト前身のハフィントンポスト(Huffington Post)の創設にアリアナ・ハフィントン(Arianna Huffington)氏と共に携わったバズフィードのジョナ・ペレッティ(Jonah Peretti)最高経営責任者(CEO)は、「立ち上げ当初のハフポストを主要ニュースメディアに成長させたことを、鮮明に記憶している。バズフィードとしては、ハフポストの将来性と、ハフポストが今後もメディアの在り方を定義していく可能性を信じて、今回の買収を決めた」と述べた。

 ハフポストとバズフィードは創業直後から成功を収め、デジタルメディアの未来に楽観的な見方が広がった。だが、近年はネットメディアを取り巻く経済環境が悪化し、両社とも苦戦を強いられている。

 ペレッティ氏は「ハフポストをもっとハフポストらしく、バズフィードをもっとバズフィードらしくしたい。読者層はあまり重複していない」とも語った。(c)AFP