【11月19日 AFP】米アップル(Apple)は18日、アプリケーション配信ストア「アップストア(App Store)」の中小開発者に課している手数料について、現行の30%から15%に引き下げると発表した。アップルはアップストアの30%の手数料に関し訴訟を起こされているほか、同ストアに関し独占禁止(反トラスト)法違反の調査の対象にもなっている。

 アップルは、アプリ販売額が100万ドル(約1億400万円)未満の開発者の手数料を売り上げの15%にすると述べた。スウェーデン音楽配信大手スポティファイ(Spotify)やビデオゲーム制作大手米エピックゲームズ(Epic Games)など、巨額の売り上げを得ている人気アプリの開発事業者は手数料引き下げの対象とならない。

 アップルによると手数料引き下げの開始は来年1月1日。コロナ禍で「大多数」の開発者が恩恵を受けるとしている。

 ティム・クック(Tim Cook)最高経営責任者(CEO)は「中小企業はグローバル経済の基幹で、世界中の各地域でイノベーションと好機をもたらす原動力」だと指摘。「中小企業の事業主が、アップストア上で創造と繁栄の次なる章を書き上げられるよう」手数料を引き下げると言明した。(c)AFP