【11月12日 AFP】英国自転車連盟(British Cycling)は11日、「長きにわたって選手と不適切な関係を繰り返す」など、一連の不正行為によりケビン・スチュワート(Kevin Stewart)氏を代表チームのスプリントコーチから解任したと発表した。

 2021年に延期になった東京五輪で、メダル獲得を狙う英国チームの不可欠な存在になるはずだったスチュワート氏は、「心の底から」謝罪し、自らの行為によりその地位を維持することができなくなったと認めた。

 連盟は、スチュワート氏の行為について何度も警告したが聞く耳を持たなかったと明かした。また、選手の私的領域を尊重することや、通信機器の不適切な使用、連盟の信用を失墜させる行為に関する連盟幹部の説明に従わなかったという。

 しかしながら、調査でスチュワート氏と英国チームのメンバーとの肉体関係を示す証拠は見つからなかったとしている。

 スチュワート氏は「自分の行動について心からチームに謝りたい。許されないものだったと認識している」と謝罪し、「自分の行為により、チームにおける地位を維持できなくなったと気づき、解任される前に辞表を提出した」と説明した。(c)AFP