【11月4日 AFP】SANZAAR(南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチンの4か国からなるラグビー連合協会)は4日、南アフリカ代表が2030年まで南半球対抗戦ザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship)に参加することを明言したと発表した。

 新型コロナウイルスの影響で試合の準備が十分にできていないことを理由に、今年の大会参加を辞退していた南アフリカ代表をめぐっては、欧州に戦いの場を移すのではないかという臆測が広まっていた。

 SANZAARは発表文の中で「南半球のラグビー強豪国は、こうした困難なときにおける変化の必要性を認識し、2030年まで国際ラグビーの未来に取り組むことになった」と記した。また、地域レベルのスーパーラグビー(Super Rugby)が解体された後、「SANZAARの実体」と国内および地域の大会は「再編成」されるとした。

 南アフリカはラグビーチャンピオンシップの出場辞退に先立ち、同国の大半のクラブをスーパーラグビーから撤退させ、欧州のプロ14に場所を求める姿勢を示していたが、今年はニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチンだけが参加しているラグビーチャンピオンシップは現状維持になると、SANZAARは明かした。

「ラグビーチャンピオンシップは、これからの10年も南半球のラグビー界で最も重要な大会であり続ける。そしてこれまでと同様、W杯(Rugby World Cup)といった最高峰のレベルにおける、各ユニオンの継続的な成功に向けた重要な原動力や道筋となるだろう」 (c)AFP