【10月31日 AFP】サッカーW杯(World Cup)のテレビ放映権の分配をめぐり、汚職の罪に問われていたフランス・リーグ1、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のナセル・アル・ケライフィ(Nasser Al-Khelaifi)会長は30日、スイス裁判所から無罪を言い渡された。一方、国際サッカー連盟(FIFA)の元事務局長であるジェローム・バルク(Jerome Valcke)氏は、文書偽造の罪で執行猶予付きの有罪判決を受けた。

 この問題では、FIFAの元ナンバー2のヴァルケ氏が伊サルデーニャ(Sardinia)島の高級別荘を購入するのに、カタールのテレビ局beINスポーツ(beIN Sports)のトップも務めるアル・ケライフィ会長の便宜を模索し、両者が「汚職に合意」した罪に問われていた。

 同局はこの時期、2026年および2030年のW杯に向けて中東と北アフリカにおける放映権拡大の交渉を行っていた。バルク氏はこれとは別に、イタリアとギリシャのW杯放映権をめぐる文書偽造の罪で禁錮120日の執行猶予付き判決と罰金165万ユーロ(約2億円)を言い渡された。(c)AFP