【10月30日 AFP】イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)に所属するFWズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)が、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)とマスク着用の順守を推奨する伊ロンバルディア(Lombardy)州のキャンペーン映像に登場し、「君はズラタンじゃない」「ウイルスに挑戦」してはいけないと、ファンに語りかけた。

 数週間前に新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したイブラヒモビッチだが、現在は回復してチームに復帰し、セリエAの得点ランキングでトップに立っている。

 29日に公開された映像の中で、イブラヒモビッチは「ウイルスからの挑戦を受けたが、俺は勝利した」とイタリア語で話し、以下のように続けた。

「だが、君はズラタンじゃない。ウイルスに挑戦してはいけない。頭を使って、ルールを守れ。ソーシャル・ディスタンシングとマスクの着用は常にだ。そうすれば俺たちが勝つ」

 ミラノ(Milan)を見下ろすテラスで撮影されたこの映像は、イブラヒモビッチがマスクを着ける様子で締めくくられている。

 同州のアッティリオ・フォンタナ(Attilio Fontana)知事によれば、イブラヒモビッチの2得点でミランが2-1でインテル(Inter Milan)を下したミラノダービーの夜、39歳の同選手に協力を仰ぐ考えが浮かんだという。

 欧州の近隣諸国同様、パンデミック(世界的な大流行)による被害が最も深刻な国の一つであるイタリアでは、ここ数週間の新規感染者数が急増している。(c)AFP