【10月30日 AFP】カタールの首都ドーハの空港のトイレで産み捨てられた未熟児が見つかり、母親を見つけるために利用客の女性が子宮頸部(けいぶ)の検査を強要された件で、ニュージーランドは29日、自国民1人が対象にされたと明らかにした上で、検査は「全く容認できない」ものだと非難した。

 ニュージーランド外務省は、カタール航空(Qatar Airways)の複数の便に乗っていた女性客を巻き込んだ恐ろしい出来事に、ニュージーランド国民が巻き込まれた件の把握に努めてきたことを明らかにした上で、「この行為は全く容認できない。カタール当局にわが国の見解を伝え、本件に関する詳細な報告を求めていく」と述べた。

 カタール当局が行った検査は、ドーハ発の計10便の女性客が対象となった。

 ニュージーランド外務省は、プライバシーへの懸念を理由に、自国民の女性に関する詳細を明らかにしていない。(c)AFP