【10月30日 AFP】米大リーグ(MLB)の指揮官として通算3度のワールドシリーズ制覇を誇り、歴代勝利数ランキングで3位につける名将トニー・ラルーサ(Tony La Russa)氏が29日、シカゴ・ホワイトソックス(Chicago White Sox)の新監督に就任した。

 米野球殿堂(Baseball Hall of Fame)入りも果たしている76歳のラルーサ氏は、2011年にセントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)をワールドシリーズ王者に導いた後に勇退。その後はアリゾナ・ダイヤモンドバックス(Arizona Diamondbacks)やボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)、直近ではロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)でアドバイザー職に就いていた。

 ラルーサ氏は「勇退後にチームを率いることについての打診は他にもあったが、ホワイトソックスでのこの機会は、タイミング、場所ともにふさわしいものにする、さまざまな重要な要素を一つにした」とコメントした。

「グラウンド上の選手は素晴らしく、フロントも長期的成功の環境をつくりだすために必要なことを全てしている。そうしたあらゆる要素がそろったことで、素晴らしい機会になった」

 ラルーサ氏は、今季チームを2008年以来となるポストシーズン進出に導いたリック・レンテリア(Rick Renteria)前監督の後任となる。ホワイトソックスはワイルドカードシリーズでオークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)に敗れ、レンテリア前監督は12日に解任されていた。

 指揮官としての33シーズンで14度のプレーオフ進出を果たし、12回の地区優勝を誇るラルーサ氏は、MLBの最優秀監督賞も4度受賞している。

 MLB通算2728勝2365敗のラルーサ氏は、通算勝利数で3731勝のコニー・マック(Connie Mack)氏、2763勝のジョン・マグロー(John McGraw)氏に次ぐ歴代3位となっている。(c)AFP