【10月29日 AFP】ミャンマーのアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問(75)が29日、来月8日に行われる総選挙の期日前投票を行った。新型コロナウイルスの感染リスク低減措置として、60歳以上を対象とした期日前投票の受け付けが一部地域で同日開始。全国で数十万人の高齢者がスー・チー氏に続いて期日前投票を行うとみられる。

 ミャンマーの総選挙は、民政移管後2回目。マスクとゴム手袋を着用し、髪にはいつものように花を飾ったスー・チー氏は、首都ネピドーで一票を投じた。

 総選挙では、スー・チー氏が所属する与党・国民民主連盟(NLD)が再び政権を握るとみられている。

 新型ウイルスから高齢者を守るため、最大都市ヤンゴン(Yangon)などパンデミック(世界的な大流行)の打撃が大きな複数地域で29日、数千か所の投票所が期日前投票の受付を始めた。

 マスクとフェースシールドで顔を覆い、人生で2回目となる投票に来たという有権者(73)は、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)を厳守して椅子が並べられた投票所で、「新型コロナウイルスは怖いが、投票は必要だと思う」とAFPに語った。(c)AFP/Su Myat MON, Richard SARGENT