【10月31日 Xinhua News】中国の自動運転技術のスタートアップ企業、初速度科技(モメンタ)が開発した江蘇省(Jiangsu)初の自動運転タクシー(ロボタクシー)が22日、蘇州市(Suzhou)相城区で試乗サービスを行った。初速度科技と蘇州市が共同で設立した合弁会社が同日、除幕式を迎え、今後の無人タクシーの運営計画を発表した。市民は間もなく、新技術をふんだんに取り入れた自動運転タクシーサービスを享受できる。

 新発表の自動運転タクシーは初速度科技が開発した自動運転「レベル4」クラスの完全自動運転技術を採用。ハードウエアセンサーとして、カメラ12台、ミリ波レーダー5台、レーザーレーダー1台を搭載している。また通信大手の中国移動通信(チャイナモバイル)との提携に基づき5G-V2X自動車・道路協調システムを利用することで、自動車周囲の環境を検知するだけでなく、数カ所交差点以外の交通状況も視覚的距離を計測できる。

 初速度(蘇州)科技の曹旭東(Cao Xudong)最高経営責任者(CEO)は自動運転タクシーについて、蘇州市の先進的な第5世代移動通信システム(5G)ネットワークにより自動車と車道の融合を実現したと説明。また5Gネットワークにより動的なセンチクラスと静的なミリクラスの高精度な測位サービスを提供する他、道路前方の信号機や交差点の情報を自動車へ送信し、自動車側でデータ処理をすることで自動車・道路協調を実現、さらに安全で快適な運転が可能になると述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News