【10月29日 People’s Daily】新中国成立以来、中国の言語・文字事業は勢いよく発展し、これが国家の経済建設や教育、科学技術、文化など社会事業の発展を大いに促進した。さらに、国家の統一と民族の団結を維持し、国民の素養と文明のレベルを引き上げるうえで重要な作用を果たした。現在、標準中国語の国内普及率は80.72%に達しており、識字者が使う標準漢字の割合は95%以上だ。非識字率は新中国成立当初の80%以上から4%以下に減少、各民族、各地が交流するにあたっての言語上の障害は基本的に消滅した。

 通用する言語・文字を普及させるのは言語・文字事業の核心的任務だ。近年の普及活動では、農村や辺境、少数民族地区に一段と焦点が当てられている。少数民族地区の2言語教育も強化されている。各方面の努力の結果、通用する言語・文字の普及は進展し、少数民族地区でも通用する言語・文字の普及水準は大幅に高まった。

「標準語を学んだあと、多くの人と交流できるようになり、生活がにぎやかになった」と語るのは雲南省(Yunnan)怒江(Nujiang)リス族自治州福貢県(Fugong)の農民、郁伍林(Yu Wulin)さん。チベット自治区(Tibet Autonomous Region)ガリ地区革吉県で教育関係の仕事をするスオナンレンチンさんは「標準語を習得したら、世の中のことが分かるようになり、もっと良い生活を送れるようになった」と述べた。  

 最近は貧困地区での普及活動が強化されている。このため、貧しい人々の中でも青壮年は、標準語のできない人が減少している。貧しい人々の標準語能力は明らかに高まっており、創業、あるいは就業して豊かになる、という気持ちが強くなっている。

 中華の優秀な言語文化を伝承し、普及させるのは言語・文字事業の基本だ。近年、いろいろな活動が繰り広げられており、言語文化の伝承、普及の成果を示している。例えば、中国の言語資源保護活動が実施され、5年がかりで全国の1700余りの調査点で、方言や少数民族の言語の採集、整理が行われた。

 同時に言語・文字に関する交流・協力も強化されている。香港、マカオ(Macau)での標準中国語の検定試験は実施20年余りで延べ12万人以上が参加、香港、マカオのために標準語教師1000人余りを育成した。

 中国と外国の言語・文字に関する交流・協力も緊密に行われている。2019年末までに世界の60数か国が中国語を国民教育に取り入れ、8万余りの学校が中国語教育を実施。学生の人数は2500万人を超え、中国以外の国で中国語を学習、使用している人は約1億1000万人になる。(c)People's Daily/AFPBB News