【10月29日 AFP】(更新)フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は28日、国民向けテレビ演説を行い、同国で急速に進む新型コロナウイルスの感染拡大を止めるため、新たなロックダウン(都市封鎖)措置を導入すると発表した。期間は29日夜から「少なくとも12月1日」までとしている。

 バーやレストラン、必須ではない商店は閉鎖が命じられるが、春に2か月続いた前回のロックダウンとは異なり、学校は閉鎖されない。全面的な活動停止による経済への打撃を軽減するため、工場や農場は操業が許され、公的サービスの一部も稼働を続ける。

 マクロン氏は「ウイルスはフランス全土で、最も悲観的な人々でさえも予想しなかったスピードで拡大している」と指摘。「春と同じく、外出は通勤や医療機関への受診、親類の手伝い、必需品の買い物や、外の空気を短時間吸うときのみ可能となる」と述べた。

 外出する際には、その必要性を説明する書面が必要となる。マクロン氏は、違反者には前回と同様、罰金が科されることを示唆した。

 マクロン氏は「2週間後に状況が改善すれば措置を見直し、特にクリスマス休暇までには一部の店舗を再開させられるようにしたい」とした上で、「私たちがクリスマスと新年を家族と共に祝えるようになることを願っている」と語った。(c)AFP