【10月29日 AFP】世界貿易機関(WTO)の主要大使3人は28日、次期事務局長に最も適した人物としてナイジェリアのヌゴジ・オコンジョイウェアラ(Ngozi Okonjo-Iweala)元財務相を提案すると表明した。一方米国は、韓国の兪明希(ユ・ミョンヒ、Yoo Myung-hee)通商交渉本部長を支持すると表明し、オコンジョイウェアラ氏選出案に反対した。

 WTO主要3部門を率いる、トロイカ体制と呼ばれる3人の大使は、4か月にわたり加盟各国と協議。その結果、事務局長の就任に必要な合意を得る可能性が最も高いのはオコンジョイウェアラ氏だと判断した。オコンジョイウェアラ氏が就任すれば女性初、アフリカ出身でも初となる。

 ただし米国が反対しているため、必要とされる全加盟国の支持を得られるかに疑問が生じている。(c)AFP