【10月27日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の今季第12戦ポルトガルGP(Portuguese Grand Prix 2020)でF1史上最多92勝目を挙げたメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)とチーム代表のトト・ヴォルフ(Toto Wolff)氏が、来季も共にF1の記録を追求していく意向を明らかにした。

 今週末に行われる第13戦エミリアロマーニャGP(Emilia-Romagna Grand Prix 2020)で優勝すれば、メルセデスが歴代1位となるコンストラクターズ選手権7連覇を果たすことになる中で、ハミルトンとヴォルフ氏は今後も同じチームで一緒に仕事をすることを疑問視する声を一蹴した。両者は今年限りでメルセデスとの契約が終了するが、これまで2021年に関する明言は避けていた。

 ヴォルフ氏がレース後に行われた報道陣とのオンライン会見で、親会社である独自動車メーカー、ダイムラー(Daimler)のオラ・ケレニウス(Ola Kaellenius)会長 と「互いの関係を続行すること」で合意したと明らかにした一方で、ハミルトンも別のインタビューでチームに残留する意向を示した。

 これまで素晴らしい関係を築きながらメルセデスは6季連続でタイトル獲得を果たし、ハミルトンも2013年の加入以来5度のドライバーズ選手権制覇を達成している。ヴォルフ氏は、「今は全員が続けていくという意思でいる」と語った。

「ルイスと私は、とにかく世捨て人のように暮らしている。チームも非常に規律が取れていると思う」「これからの数レースを良い形で終え、それから契約のことに集中できればいいと思う」

 35歳のハミルトンは、これからも成長していけると英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に話しており、「まだ自分はピークにいるとは思っていない。良い状況にいるのは確かだけど、これからもレースは続けていきたい。それがどれくらいの長さになるかは分からないが、今は将来がどうなるか知ろうとしていくしかない」「言えるのは、来年もここにいるつもりだということだけだ」と語った。(c)AFP