【10月25日 AFP】南米ベネズエラの野党指導者レオポルド・ロペス(Leopoldo Lopez)氏が、約1年半避難していた首都カラカスのスペイン大使公邸を離れ、出国していたことが分かった。ロペス氏の父が24日、明らかにした。

 スペインに住むロペス氏の父はAFPに対し、ロペス氏が「自らの意志で大使館を離れ、秘密裏にベネズエラを出国した」と述べた。

 その後、ロペス氏自身もこれを認めるように、「この決断をするのは簡単ではなかったが、どんな場所からでも闘う自分を頼りにしてほしい」と、ツイッター(Twitter)に投稿した。

 カラカスの高級地区であるチャカオ(Chacao)の市長でもあったロペス氏は、大規模な反政府デモが始まった2014年に逮捕され、数年の収監を経て自宅軟禁下に置かれた。

 その後、自身を軟禁していた軍当局によって解放され、スペイン大使の公邸に保護を求めた。

 ロペス氏の父によると、同氏は23日にコロンビアに入国。現在は妻と3人の子どもと再会するため、スペイン・マドリードへ向かっているという。

 ベネズエラのニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)政権はこれでのところ、ロペス氏の亡命についてコメントしていない。(c)AFP