【10月25日 AFP】20F1第12戦ポルトガルGP(Portuguese Grand Prix 2020)は24日、予選が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が土壇場でポールポジションを獲得し、単独最多となるGP通算92勝へ向けて絶好の位置につけた。

 フリー走行からチームメートのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)に後れを取っていたハミルトンだが、最後の予選Q3ではセッション終了ぎりぎりで1分16秒652の最速タイムをマークし、今季9回目、通算97回目のポールを獲得した。

 第11戦アイフェルGP(Eifel Grand Prix 2020)でミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏とF1通算91勝で並んだハミルトンは、これで同氏が14年守り続けた歴代最多記録更新へ向けた舞台を整えている。

 ハミルトンは「信じられない。きょうは言葉にならないくらい厳しかった」「僕らには素晴らしいマシンがあると思うけど、あのラップを出すにはマシンをおかしくするような走りをしなくちゃならなかった」と話した。

 一方のボッタスはハミルトンに0秒102届かず、ソフトタイヤからミディアムタイヤにはき替えて最終アタックを行った後でまたしても涙をのんだ。それでもチームとしては、これで開幕から12戦連続でのポールポジション獲得となった。

 新しく舗装し直し、滑りやすい路面となったアルガルベ・インターナショナル・サーキット(Algarve International Circuit)での予選は、排水溝のふたの修理による遅れを経て、暖かい日差しが照りつけるほぼ申し分のないコンディションで始まった。

 その中で、メルセデス勢は予選を通じてトップを争い、一方でレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)は2台の牙城をなんとか崩そうとしたものの、最終的には3番手となった。

 4番手にはフェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)が入り、レーシングポイント(Racing Point)のセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が5番手、レッドブルのアレクサンダー・アルボン(Alexander Albon)が6番手で続いた。

 以下はマクラーレン(McLaren)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)とランド・ノリス(Lando Norris)が7番手と8番手、アルファタウリ(AlphaTauri)のピエール・ガスリー(Pierre Gasly)が9番手、ルノー(Renault)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)が10番手となった。(c)AFP