【10月24日 AFP】リビア内戦で敵対する2勢力は23日、国連(UN)での5日間にわたる協議の末、「恒久的な」停戦合意に署名した。国連は、長く政情不安と紛争が続くリビアにとって歴史的な瞬間だと歓迎した。

 同国では2011年、北大西洋条約機構(NATO)の援助を受けた反乱で独裁者のムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐が殺害され政権が崩壊して以来、10年近くにわたり情勢不安が継続。国連の承認を受けた首都トリポリの国民統一政府(GNA)と、ハリファ・ハフタル(Khalifa Haftar)司令官が率いる東部の勢力の間での内戦が続いてきた。

 しかし今年8月、双方がそれぞれ敵対行為の停止を発表したことで、内戦終結への期待が高まっていた。

 今週の協議は国連リビア支援団(UNSMIL)の主導でスイスのジュネーブで開かれ、双方から5人の代表が出席する5対5の合同軍事委員会の形式で行われた。UNSMILのステファニー・ウィリアムス(Stephanie Williams)代表代行は、両者が「全ての軍事部隊と武装組織が戦線からそれぞれの陣地に戻ること」で合意したと表明。「全ての傭兵(ようへい)と外国人戦闘員」は3か月以内に退去しなければならないとした。

 国連は今回の停戦合意が、並行して行われている政治・経済面での協議のはずみになることを期待している。(c)AFP/Robin Millard with Rim Taher in Tripoli