【10月21日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のロサンゼルス・クリッパーズ(Los Angeles Clippers)は20日、9月にヘッドコーチ(HC)を解任されたドック・リバース(Doc Rivers)氏に代わってアシスタントコーチのティロン・ルー(Tyronn Lue)氏がHCに昇格すると発表した。

 クリッパーズのローレンス・フランク(Lawrence Frank)社長は「徹底調査を行い、素晴らしい候補者たちと話した末、チームにとって最高の候補はもう組織内にいると気づいた」「HCとして、ティロンはまたとない足跡を組織に残し、われわれを新たな高みへ引き上げるだろう」と話した。

 チームは21日の記者会見で、ルー氏を正式にHCとして紹介するとみられる。契約の条件の詳細は明かされていないが、米メディアは5年契約で交渉中だと伝えている。同氏は2016年にレブロン・ジェームズ(LeBron James)を擁したクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)でファイナル制覇を果たした実績を持つ。

 ルー氏は「必要なピースはすでにそろっている。意欲的なオーナー、賢明な経営陣、そしてコート内外で一流であるNBA最高峰の選手たち」「チャンピオンになるにはやるべきことがあるが、われわれにはそこへ至るためのモチベーションと手段、後押しがある。スタートを切るのが楽しみだ」と話している。

 2019-20シーズンのクリッパーズは、プレーオフのカンファレンス準決勝で3勝1敗と突破に王手をかけたところからデンバー・ナゲッツ(Denver Nuggets)に逆転を許し、リバース氏を解任した。同氏はその後、今月に入ってフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(Philadelphia 76ers)の指揮官に就任している。(c)AFP