【10月22日 CNS】中国で工業技術人材を数多く輩出している名門・清華大学(Tsinghua University)の邱勇(Qiu Yong)学長は、最近開かれた大学院教育に関する大会の講演で、「清華大の大学院生は修了後、留学するよりも本国での暮らしとキャリアを選ぶようになっており、院生の水準も大幅に向上している」と話した。留学を選ぶ院生・学生は年々減少しており、2019年に留学した大学院生は8.4%、学部生は24.6%にとどまっているという。

 清華大学によると、卒業生が党・政府機関、国有企業、大学・研究機関に就職する比率はこの5年間で著しく上昇し、こうした重要機関への就職率は8割以上となった。北京市以外の就職率は8年連続で50%を超え、全国に人材を供給している。

 国有企業に就職する卒業生の割合は伝統的に高いが、近年は3分の1以上を占めるように。国家の科学技術イノベーション能力を高めるため、ハルビン電気集団(Harbin Electric)、中国船舶集団(China State Shipbuilding)、中国航空発動機集団(AECC)をはじめとした100社近い国有企業に毎年1000人以上の卒業生を送り込んでいる。

 近年は国内の大学や研究機関の研究水準が向上している上、中国の経済・社会が飛躍的に発展していることから、清華大学の若き学生たちは自国での研究や就職を選ぶ様になった。過去5年間で、清華大学の卒業生が留学する割合は16.3%となっている。(c)CNS-中国青年報/JCM/AFPBB News