【10月19日 AFP】アラブ首長国連邦(UAE)で開催された文芸フェスティバルに携わっていた英国人女性が、今年2月にUAEの寛容担当相から2月に性的暴行を受けたと訴えている。英国の高級日曜紙サンデー・タイムズ(Sunday Times)が報じた。

 18日付の同紙によると、UAEのナハヤン・ビン・ムバラク・ナハヤン(Nahyan bin Mubarak Al Nahyan)寛容担当相(69)は英国人女性の主張を全面否定しているが、ロンドン警視庁(Metropolitan Police Service)の捜査対象となっている。

 サンデー・タイムズ紙によると、英国の文学祭「ヘイ・フェスティバル(Hay Festival)」に携わるケイトリン・マクナマラ(Caitlin McNamara)さん(32)は、バレンタインデーにナハヤン氏が所有する島の別荘を訪れた際に、性的暴行を受けたという。マクナマラさんは匿名性を保つ権利を放棄している。

 マクナマラさんは後にロンドン警視庁に正式に告訴した。ロンドン警視庁は、レイプ事件として捜査を進めている。

 サンデー・タイムズ紙によると、ヘイ・フェスティバルのカロライン・ミシェル(Caroline Michel)委員長は、「私たちの友人で同僚であるケイトリン・マクナマラさんに今年2月にアブダビで起きたことは、恐ろしい暴行であり、忌まわしき信頼と地位の悪用だ」「ナハヤン氏は閣僚としての責任を名ばかりのものとし、ヘイ・フィスティバルと連携して言論の自由と女性の地位向上を促進していくという政府の取り組みを台無しにした」と述べた。(c)AFP