【10月18日 AFP】体の色から「ピンクイルカ」の愛称で呼ばれるシナウスイロイルカが、香港・マカオ(Macau)間の海に戻ってきた。コロナ禍によるフェリーの運航停止が影響しているとみられる。

 珠江デルタ(Pearl River Estuary)に生息するピンクイルカの個体数は、15年で70~80パーセント減少した。しかし、同水域で調査を行う自然保護活動家によれば、3月以降、個体数は約3分の1増加している。

 一方で、同水域は、香港、マカオに加え、深セン(Shenzhen)、広州(Guangzhou)、東莞(Dongguan)などの大都市に囲まれ、およそ2200万人が暮らし、海上交通量は多く、大規模開発が続いている。そのため、長期的な個体数回復については依然として楽観できないと科学者らはみている。

 映像前半は6月、後半は9~10月撮影。(c)AFP