【10月15日 AFP】(更新)エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領は14日、フランス国内で感染拡大が続く新型コロナウイルスを封じ込めるため、首都パリなど9都市を対象に夜間外出禁止令を出すと発表した。

 対象となるのは、パリ首都圏、グルノーブル(Grenoble)、リール(Lille)、リヨン(Lyon)、マルセイユ(Marseille)、モンペリエ(Montpellier)、ルーアン(Rouen)、サンテティエンヌ(Saint-Etienne)、トゥールーズ(Toulouse)の9都市。住民は17日から少なくとも4週間にわたり、午後9時~午前6時の不要不急な外出が禁じられる。

 テレビインタビューで外出禁止令を発表したマクロン氏は「われわれは行動しなければならない。新型ウイルスの感染拡大を食い止めなければならない」と表明。禁止令により、人々が夜間にレストランや知人宅に行くことを防げるとした。

 フランス政府はまたマクロン氏の発表に先立ち、医療保健上の緊急事態宣言を再び発令すると表明。14日の閣僚会議の議事録によると、緊急事態宣言は17日から施行される。議事録では、フランスが「保健上の大惨事」に直面しているともされた。

 医療保健上の緊急事態宣言により、政府は厳格な新型ウイルス対策を講じることが可能となる。春に実施された全国的ロックダウン(都市封鎖)措置も、この宣言下で行われた。同宣言は7月に期限切れとなったため、更新の必要があった。(c)AFP