【10月14日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2020)男子シングルス決勝で、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に完敗したノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が13日、奇跡の癒やしのパワーがあるとされるボスニア・ヘルツェゴビナの「ピラミッド公園」を訪れた。

 世界ランキング1位のジョコビッチは、物議を醸すこともある一風変わったスピリチュアルな考え方や習慣を持つことで知られる。

 そのジョコビッチは、ナダルに0-6、2-6、5-7で惨敗した2日後、癒やしの奇跡をもたらす「エネルギー」があると言われるビソコ(Visoko)の「ピラミッドの丘」と、その下にある2万5000年前のトンネルを訪れた。丘のいくつかはピラミッドに似た形をしているが、欧州考古学者協会(EAA)は10年以上前に疑似科学だと断定している。

 ジョコビッチはボスニアの「連邦テレビ(FTV)」で「スポーツ選手を全員ここへ招待して、トンネルで過ごしてもらいたいよ。肺の酸素が増す大きなメリットがある」「選手にとってすごく重要な体の再生や回復に直接影響するんだ」と話した。

 地元メディアによれば、ジョコビッチは主催大会開催中に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にかかった後の7月にもピラミッド公園に足を運んでおり、以来訪問者の数は増えているという。

 ジョコビッチはそのとき「地上の楽園があるとすれば、それはここだ」と話していた。(c)AFP