【10月13日 AFP】男子テニス元世界ランク1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は12日、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)の全仏オープンテニス(French Open)男子シングルス通算13回の優勝記録が破られることはないだろうとの予測を立てた。

 11日に行われた同大会の決勝で、ナダルはノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に6-0、6-2、7-5で完勝し、13回目の優勝を遂げるとともに、男子歴代最多タイとなる四大大会(グランドスラム)通算20勝目を挙げており、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)も試合後、「スポーツ界における最大の偉業の一つ」としてその勝利をたたえていた。

 マレーはフェデラーに同調するとともに、ナダルの記録に近づくことのできる選手が出てくるとは思えないと明かした。

「驚くほどの偉業。彼がローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)で成し遂げたことは打ち破られはしないだろう。上回られるとは思えない」

「たった一大会だけで、ピート・サンプラス(Pete Sampras)のグランドスラム勝利数にあと一つに迫っているんだから。信じられないよ」

「繰り返されることはないだろうし、誰も近づけないと思う」

 一方、自身は全仏初戦でスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)に完敗を喫したマレーは、ドイツ・ケルン(Cologne)で開催されるベット1ハルクス室内(bett1HULKS Indoors)での巻き返しを目指している。

 股関節の手術を受けてから初めてのグランドスラムとなった全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)で2回戦に進出したマレーにとって、全仏はリハビリを終えてから今年三つ目の大会だった。

 全仏やケルン大会の出場にワイルドカード(主催者推薦)が必要だったマレーは、同地域での2週連続の大会でランキングを上げられると期待している。

「これからの数週間で複数の試合ができるのは良いこと。パリよりも良いパフォーマンスを望んでいる」「大会を制してランキングを上げていきたい」

「身体的な面では、自分の体はプレーするごとに良い感じになっていく傾向がある」「これからの2週間で多くプレーをして、良いパフォーマンスをして、そのあとの様子を見たい」

 13日の初戦でフェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco、スペイン)と対戦するマレーは、勝ち上がれば2回戦で世界ランク7位のアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)と対戦する。(c)AFP