【10月12日 CNS】「新型コロナの試練を経た今、私たちの愛はさらに深まった」——。中国・江西省(Jiangxi)南昌市(Nanchang)の焦俊杰(Jiao Junjie)さんは6日、長らく待ち続けた鄭周贇(Zheng Zhouyun)さんとの結婚式をようやく果たした。2人は今年初めに式を挙げる予定だったが、新型コロナウイルス感染症の拡大で延期を余儀なくされていた。国慶節(建国記念日)の今月1日から8日までの大型連休中、中止や延期となっていた挙式が全国で行われた。

 中国では古くから「金九銀十」と言われるように、9月と10月は消費の黄金シーズン。結婚式も多く行われ、国慶節の大型連休は最も集中する。特に今年は新型コロナが収束して、初の大型連休。「井噴(油田から油が噴き出す)」と例えられる勢いで全国的に挙式が執り行われ、壊滅的打撃を受けていたブライダル市場にも「恵み」をもたらした。

 生活総合サービス「美団APP」のビッグデータによると、国慶節の連休期間中、婚約指輪などのアクセサリーの予約は前年同期比の137%に達し、結婚式の撮影、ブライダル会社との成約、ウエディングドレスなどの予約もそれぞれ51.7%、43%、42.6%増えた。

 SNSサイトの新浪微博(Sina Weibo)では「国慶節の結婚シーズン」をテーマとした投稿があふれ、とりわけ「連休中ずっと結婚式に参加していた」という書き込みは閲覧件数が2.5億を超えた。

 結婚式に招待されれば当然祝儀も必要で、招待状の赤い封筒は「紅色炸弾(赤い爆弾)」とも言われている。「相次ぐ紅色炸弾を受けて、財布がすっかりやせ細ってしまった」とい「悲鳴」のような書き込みも少なくなかった。(c)CNS/JCM/AFPBB News