【10月13日 CNS】中国メディアによると、6月末時点の中国国内のATMは105.21万台で、今年上半期だけで4万台以上が減少した。人口1万人当たりのATMは7.52台で、2.8%減少した。

 中国では近年、「支付宝(アリペイ、Alipay)」や「微信支付(ウィーチャットペイ、WeChat Pay)」に代表されるモバイル決済が生活のすみずみまで浸透し、ATMで現金を引き出したり入金したりする機会が大きく減っている。銀行振り込みは手数料が必要で、入金手続き完了まで時間がかかることも敬遠される理由となっている。

 銀行も多くの顧客を獲得するため、アプリを通じたオンラインサービスを導入。手数料は不要で、手続きもすぐ完了する。銀行にとってはATM機の導入費や維持費を軽減する効果もある。

 技術革新を続けるモバイル決済、便利さを求める消費者、銀行のコスト削減の必要性。キャッシュレス社会が当たり前となり、「ATM離れ」は今後さらに加速しそうだ。(c)CNS-新京報/JCM/AFPBB News