【10月6日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2020)は5日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第5シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)は「目が赤く」なる不調を乗り越えて、第18シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)を6-3、7-6(11-9)、6-2で退け、ギリシャ勢初の8強入りを決めた。

 チチパスは第2セットのタイブレークで相手のセットポイントを3度しのぐ一方で、わずか三つ与えただけのプレークポイントもすべてセーブしてディミトロフをいら立たせた。これでハウメ・ムナル(Jaume Munar、スペイン)との1回戦で2セットダウンから逆転勝利を飾った試合から、12セットを連続でものにしている。

 22歳のチチパスは試合後、「目に異変があって、ドクターを呼ぶ必要があった。前の試合でもあったんだ。まだ目が赤くてヒリヒリしている」と説明した。準々決勝の相手はロシアのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)に決まり、同選手に優勝を譲った先月のハンブルク・ヨーロピアン・オープン(Hamburg European Open 2020)決勝の再戦に挑むことになった。

 第13シードのルブレフは、ハンガリーのマートン・フチョビッチ(Marton Fucsovics)に6-7(4-7)、7-5、6-4、7-6(7-3)で競り勝ち、全仏では自身初の準々決勝進出を果たした。

 両者合わせて12度のブレーク合戦となったこの試合で、22歳のルブレフは第2セットと第3セットはいずれも1ブレークダウンから逆転し、第4セットも相手のセットポイントを3度しのいでみせた。(c)AFP