【10月6日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2020)は5日、女子シングルス4回戦が行われ、大会第4シードのソフィア・ケニン(Sofia Kenin、米国)は 2-6、6-2、6-1で世界ランク49位のフィオナ・フェロ(Fiona Ferro、フランス)に逆転勝利を収め、準々決勝に進出した。

 今年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)女王であるケニンは、勝利を手にした後、タオルに顔をうずめて泣く様子をみせていたが、「すごく良いプレーをしたと思う」「準々決勝に勝ち進めてとても誇らしい」と喜んだ。

 一方、8月にクレーコート大会のパレルモ・レディース・オープン(Palermo Ladies Open 2020)で優勝し、今大会の女子シングルスでは地元仏勢で唯一生き残っていたフェロは、第1セットに6ゲームを連取する挽回をみせてこのセットをものにし、そのまま番狂わせを演じるかと思われた。

 しかし、今大会では1回戦と2回戦でフルセットの末に勝利を収めたケニンがあっという間に形勢を逆転し、第30シードのオンス・ジャバー(Ons Jabeur、チュニジア)対ダニエル・コリンズ(Danielle Collins、米国)の勝者との準々決勝に駒を進めた。

 この日は雨に見舞われた関係で、コート・フィリップ・シャトリエ(Court Philippe-Chatrier)以外のコートで予定されていた大半の試合が延期され、ジャバー対コリンズ戦も6日にずれ込むことになった。

 その他のシード選手では、通算2度のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)制覇を誇る第7シードのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)が、中国の張帥(Shuai Zhang)を6-2、6-4で退けた。

 昨年大会は腕のけがで欠場していたクビトバは、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)では2012年大会で準決勝に進出して以来の8強入りを果たし、「ここで準々決勝に進出するのは8年ぶりで、最高にうれしい。全てのサーフェスでまだ戦えると示すことができて、本当に喜んでいる」「屋根が閉まっているのはインドアのような雰囲気で、すごくプレーしやすい」とコメントした。

 クビトバは次戦、ドイツのベテラン選手ラウラ・シグムンド(Laura Siegemund)と対戦する。(c)AFP